最も分かりやすいマジックの解説書籍とはどういうものか?
『特定のテーマごとに、現存する最も優れた手順が集められた、すべてのマジシャンが持っておくべき本』。
これがワールド・グレイテスト・マジック・シリーズにこめられたコンセプトです。 シリーズの各巻が、理想の解説書籍の1つの章。 最高のマジシャンたちがそれぞれの工夫を加えて考案した、歴史に残る名作をテーマごとに収録しました。 観る人のレベルに関わらず、マジックを愛する人たちに捧げられた、マジックの本質を見ることができるシリーズです!
シリーズの中から今回はロマンチック・マジックの傑作、アニバーサリー・ワルツをお届けします。
マイケル・アマーはかつて記憶に残るマジックの条件として「何かを魔法で別のものに変え、それを観客の手元に残すこと」をあげています。 プレゼントされたものが観客の宝物になるという点で、アニバーサリー・ワルツに勝るマジックは滅多にないでしょう。 観客が選び、サインした2枚のカードが1枚にくっつくのです。 のりで貼られているわけではなく、本当に1枚のカードになってしまうのです!
クリストファー・カーターが作り出し、ドク・イーソンが現実的な手に改案したこのマジックは、現場で活躍する世界中のマジシャンたちのレパートリーになっています。 ドク・イーソンの原案の他に、4人のマジシャンのバリエーションを解説。
【収録内容】
■アニバーサリー・ワルツ (ドク・イーソン)
2人の観客に選んでもらい、サインしたカードが背中合わせにくっつき、1枚のカードになります。 世界中に多くのフォロワーを作った傑作。
■カード・フュージョン (J・J・サンベール)
まずカードのおもて同士をくっつけて見せ、さらに再び分裂させた後で背中合わせにくっつけます。
■フラ・フュージョン (カール・アンドリュース)
1枚のサインをおもて面にさせ、もう1枚のサインを裏面にさせることでレギュラーカードで演技ができるようした、テーブル・ホッピングでも演じられる手順。
■アニバーサリー・ワルツ (ギャレット・トーマス)
2枚のカードを重ねる直前のあらためを最大限にクリーンに示す手順を解説。 ドク・イーソンの原案を独自のタッチで観客にとって魔法のような体験をさせるマジックに昇華させます。
■ウェディング・テスト (エティアン・プラディア)
この傑作マジックに軽さと笑いを盛り込み、強烈な現象とプレゼントで締めくくります。
どの手順も観客の脳裏に強烈な印象を残すものであり、現場で働くプロマジシャンにも勧められる、実用性と強いインパクトが共存した素晴らしいマジックです。
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